夜行バスって本当におトク? その2 〜まだ夜行バスを使ったことのない人向けの話〜

今回はタイトル通り夜行バスについて書きますが、中距離以上であれば昼行・夜行問わず紹介します。
また、特に断らない限り一番需要があると考えられる「大阪・京都〜東京・新宿」ルートで考えるものとします。これらは他の交通手段も同様です。


さて、みなさんが「夜行バス」と聞いて考えるのはたいていの場合、ツアー旅行によるものと考えて差し支えありません。
夜行バスでいわゆる「路線バス」方式を取っているのはJRバスぐらいではないでしょうか(私の知っている範囲でですが…)。
法的にはいろいろな違いがありますが、利用者側から見ればどちらも大差ありません。
なのでこの差異については説明を省く…と言いたいところですが、折角スペースがあるのでいくつか列挙してみましょう。
・定時運行
路線バスは基本的に届け出た時間通りに運行しなければなりません。すでに満席でも所定の時刻より早く出発してはいけません。また、乗客がゼロでも運行しなければなりません。
一方ツアーバスではその必要はありません。
・バス停
路線バスは所定のバス停に停まらなければなりません。
アーバスではその必要はありませんが、駐車場がなければ路上駐車しなければならない、と解釈することもできます。
よく深夜の新宿駅西口でバスがたくさん停まっていますが、あれらは厳密にいえば道路交通法に抵触しています。
・高速道路料金
路線バスは「大型車」扱いですがツアーバスをはじめとするいわゆる「観光バス」は「特大車」扱いとなリツアーバスの方が高速料金は割高です。


予約方法について
基本的にはインターネット予約で受け付けているところがほとんどです。
楽天トラベルなどの旅行代理店サイトでは様々なバス会社の予約を受け付けているようです(私は使ったことないですが)。
料金は、ざっと見た限りほぼ一緒なので楽天ポイントをためたいと考えているなら楽天トラベルからの予約が良いでしょう。
ただし、運行会社からすればなるべく手数料のかからない自社のHPから予約して欲しいというのが本音。
そのため各社HPからの予約限定特典(回数券販売や座席指定特典)などもあるので、そちらの方がおトクと考えられるならそちらから予約するのが良いです。


予約の開始時期
この日は利用者が多いだろうから、少しでも早くチケットを確保したい、というときもあるでしょう。
基本的に予約の受け付け開始時期はバス会社によってまちまちですので、各社HPを参考にしてください。
ちなみに、予約の集中する時期は金・土・日(その他連休の前日、最終日)です。料金表を見ればわかると思いますが、その日は料金が高めに設定されているので一目瞭然です。
他にも年末年始や、特に大学が休み期間に入る2、3、8、9月は早めの予約をおすすめします(学生の利用者が多いため)。


キャンセルについて
どうしても都合があわなくなりキャンセルする必要がでる場合もあります。
その際は予約したサイトを参考にキャンセル処理を行ってください。
アーバスはだいたいの場合、出発日20日前あたりからキャンセル料がかかってきます。
なお、JRバスの場合、前日まではキャンセル料は掛かりません。


乗車時のマナー
これについては、各社で案内があると思いますしわざわざここで説明するまでもないと思います。
一応初心者向けに書いておきますが、夜行バスは基本的に道中で寝るため車内は消灯しています。
そのため「光を出すものを使わない(携帯電話など)」「おしゃべりは慎む」などは基本中の基本です。


その他
バスにはミネラルウォーター(500ml)を持ち込むと良いでしょう。車内では意外と喉が渇きます。
また、体温調節のできるものを持ち込むのも良いかもしれません。
何度か(東京〜大阪なら2〜3回程度)SAで休憩もあるのでトイレを済ませたいとき、おなかが空いたときはここで。


それでは、次回はバスの内装(座席のグレード)について説明します。