夜行バスって本当におトク? その3 〜夜行バスのグレード・料金体系〜

夜行バスと一言に言っても料金により様々なプランが用意されています。
と言っても、座席に関して言えばどこも似たり寄ったりです。
ここでは主な座席の種類を紹介します。


・4列スタンダードタイプ
昼に走る一般の観光バスと全く同じ座席タイプです。
というか、夜の使われない時間を生かしてバスを使っているとも考えられます。
基本的に一番安いです。東京〜大阪で3000円台から乗ることができます。
トイレは付いてないことが多いです。付いている車両にはプラス500円ほどで乗ることができます。
個人的には、2時間程度でSAでの休憩があるので不要かと思いますが、心配な方はそちらへ。


・4列のびのびタイプ
通常前後11列ある座席を1列減らすことによって、前後の間隔が少し広くとれます。
スタンダードと比べてそれほど価格差もなく(プラス500円程度)、リクライニング角も大きくとれることが特徴です。
トイレの有無については、スタンダードと同様。


・3列(1+2)タイプ
通常横4列のところを通路を隔てて1列と2列に分けることによって幅広な座席を提供することができます。
前後の間隔も広めでリクライニング角もより大きくとることができます。
価格は5000〜6000円台といったところでしょうか。トイレは付いていることが多いです。


・3列独立タイプ
通路を2つ設け、たがいの席が隣合わないようになっています。
リクライニング角は大きくとれますが、通路が2つあるため横幅は4列シートとあまり変わりません。
価格やトイレについては上に同じ。


・2列タイプ
通路を隔て1列+1列になっています。
座席の横幅はかなり広く、JRでは「寝返りの打てるシート」と謳うほどです。
価格は1万円程度とやや高め。


・女性専用シート
・女性専用バス
バス会社によっては、最初から女性用の席を決めているものもあります。
中には、女性専用のバスを用意している会社もあります。
しかしだいたいのバス会社は、なるべく異性が隣合わないように配慮していることが多いです。
無論、「女性専用〜」と謳ってないので異性が隣合ってしまうこともありますが…
詳細は各社ホームページなどで調べてください。


さて、一通り出揃ったところで料金の詳細を見てみましょう。
今回参考にしたのは、「夜行バス比較なび」(右部リンク参照)による7月の大阪→東京の料金です。
7月ということで長期休暇の影響もあり6月と比べ若干割高となっています。
また、各種割引などの詳細は確認していないため、誤差が生じるかもしれません。


・4列スタンダード:3500円〜
・4列のびのび:4000円〜
・3列(1+2):5900円〜
・3列独立:5800円〜
・2列:9900円〜


ざっとこんな感じです。6月のデータを見ると最安で2900円〜というものもあります。
主な値段の上昇の要因は、


・連休初日の朝に着くor連休最終日の夜に出発
・(主に大学生の)長期休暇期間


要は多客期だと値段が上がります。利用者が多いのを見込んで足元をみています(
パックツアーで値段が出発日によって異なるのと同じです。
逆に、回数券の購入や、早め、または出発直前の予約で割引となるものもあります。
キャンセル料は、前回述べた通りです。早いところは20日前からかかってきます。
詳細は各社ウェブページにて。


ここまで、ざっと夜行バスについて述べてきました。大阪〜東京が3000円台から行けるのは魅力的ですし、寝ながらにして移動もできて効率的に時間を使うことができるということが分かりました。
次回は、新幹線や在来線鉄道、航空機などといった他の交通機関にも目を向けてみます。