夜行バスって本当におトク? その4 〜鉄道も考えてみる(新幹線編)〜

夜行バスだと眠れなくてつらい、という人もいると思います。
今回は、おそらく最もメジャーな移動手段である新幹線について触れます。
新幹線って料金高いんじゃないの?確かに夜行バスに比べれば高いです。
しかし、人によってはそれでも新幹線を利用するメリットを感じることができると思います。
また、新幹線利用の料金を少しでも安く済ませる方法も紹介いたします。


・JR路線の共通事項
大阪・新大阪〜東京都区内の普通運賃(どの移動手段でも発生する料金)は8,510円となります。


往復割引(普通運賃1割引)は、601kmに満たないため適用されません。
学生割引(普通運賃2割引)は、101km以上のため適用されます、ただし学生限定。


学生割引を適用した場合の普通運賃は、1の位を切り捨てて6,800円となります。


その他、列車の種別に応じて特急料金などが加算されます。


また、JRには乗り継ぎ割引があり、異なる特急を乗り継ぐ場合安い方の特急運賃が半額となります(新幹線同士の乗り換えには適用されません)。
例:福知山から「こうのとり」で新大阪まで行き、そこから新幹線で東京まで行った場合、「こうのとり」の特急料金に限り半額となります。


なお、特急列車の場合、到着が2時間以上遅れた場合には特急料金の払いもどしができます。普通運賃はできません。


繁忙期、閑散期は指定席券がそれぞれ200円割高・割安になります。


特急券の変更は1回に限り無料です。
それ以降は1回ごとに手数料320円かかります。
キャンセルの場合も手数料が320円かかります。
すでに当該列車が出発していた場合、払い戻しはできません。
後続列車の自由席特急券に振りかえることは可能です。


青春18きっぷは、みどりの窓口でも購入することができます(期間限定)。1日あたり2,300円でJRの在来線普通・快速列車が乗り放題となります。特急(新幹線含む)やJRバス、他の私鉄では利用できません。一枚のきっぷで5回分、あるいは5人分利用できます。
余った分は金券ショップなどに売ることができます。
また、使いかけの分も金券ショップで売ってあります。


・新幹線
新大阪から東京まで最速2時間半もかからずに移動できます。
気になる料金ですが、最初に述べた通りバスと比べるとやはり割高です。


自由席特急券
13,240円(通常)
11,530円(学割)


のぞみ指定席
14,050円(通常)
12,340円(学割)


のぞみグリーン車
18,690円(通常)
16,980円(学割)


こだま・ひかり利用の場合、それぞれ300円安くなります(自由席のぞく)。
ちなみに、ひかりだとおよそ3時間、こだまだとおよそ4時間かかります。


なお、特急列車のため青春18きっぷの利用はできません、念のため。


・その他新幹線の長所
定時性…2006年の平均遅延は6秒だとか。それぐらい時間に正確です。
利便性…東京〜新大阪だと列車本数も多く予定の変更に柔軟に対応できます。また駅までのアクセスも容易です。


ぷらっとこだま
詳細はこちら
こだま限定で、割安に新幹線を利用できます。
東京〜新大阪の場合、通常期で10,000円(3,750円安)繁忙期は11,500円(1,450円安)となります。学割の適用はありません。
さらに、ぞれぞれプラス1,500円でグリーン車に乗ることもできます。


これは、いわゆる磁気の硬券ではなく、JR東海ツアーズが発売するパックツアーとなります。
そのため自動改札は通過できず、駅員のいる改札から出入りすることになります。
また、駅にある自動券売機での購入もできずJR東海ツアーズの窓口などで購入する必要があります。
窓口での購入の場合、前日までに申し込む必要があります。当日分は扱っていません。
他にも、指定された駅以外での乗り降りができないといった制約もあります。
なお、東京〜新大阪以外の区間でも発売されています。


いかがでしょうか?
高いイメージが先行しがちな新幹線ですが、利便性や速達性などは明らかに新幹線が有利です。
また、夜行バスも最上位クラスになると1万円するものもあります。それなら、もう1,000円ぐらい追加で払って新幹線で行きたい、と思う人もいるはずです。


次回は在来線列車について触れる予定です。